蜜柑と手紙のおはなし

ある日、手紙が届きました
その手紙には差出人の名前が書いていませんでした
誰から来たのかわからず、宛名のところにだけ、自分の名前がありました

ドキドキしながら封筒を破り、中に手を入れましたが何も入っていません
なんだろうと思って封筒を振ってみるとガサガサと音がしました
開け口を下にして揺すると、中から蜜柑のタネが5つ出てきました

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私はその種をテーブルに並べてみました
どうみても蜜柑の種です

捨てようかなと思いましたが、なんとなく庭に植えてみることにしました
スコップとジョウロに水をくんだものを用意して、ひとつずつスコップで穴を掘り、種を入れ、土をかぶせました

それから、毎日、毎日、水をやりました

ある日、土から芽が生えてきました。
その芽は、それぞれ違う色をしていて、「赤」「青」「黄」「緑」「ピンク」の種類がありました

2

私はびっくりして、それから「これはどんな木になるんだろう?」とワクワクしてきました

それからも、毎日、毎日、水をやりました

芽はどんどん大きくなり、いつしか木になりました
その木に、花が咲きました

やっぱり、それぞれ「赤」「青」「黄」「緑」「ピンク」の花が咲き、やがてしぼんで蜜柑になりました
それは花と同じ色の蜜柑でした。

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私は、芽が出てきたときよりも「これはどんな味がするんだろう?」とワクワクしました。

まず、「赤」の蜜柑を食べてみました。
それはイチゴの味がする蜜柑でした。

次に「青」の蜜柑を食べてみました。
それはラムネの味がしました。

「黄」はレモンの味がして、「緑」はスイカの味、「ピンク」は桃の味がする蜜柑でした。

全部食べ終わって、ふと気づくとテーブルにはそれぞれの蜜柑の種が落ちています

私は、この面白い5種類の種を封筒に入れて、差出人は書かずに、宛名だけを書いて、とても仲の良い友達に送りました。

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七さんと風呂で作った話です。毎回話を作るのですが特に印象的だったので文字起こししてみた。子供の想像力は面白い!