家族が死ぬ事
7月 9, 2009 4:56 am七夕の日、大好きだった母方のおばあちゃんが死んだ。
二週間前まで一緒に蛍を見に行ったり、蒜山高原でジンギスカンを食べたりしていたのに、急に心臓の発作がおきて、人工呼吸機や薬で少し持ち直したけど、死んでしまった。
塩ぶりとスルメでダシを取ったお雑煮はもう食べられない。
手作りの味噌も、ウチの冷蔵庫の中にある前に貰った物が無くなったら終わりだ。らっきょの漬け物を送ってくれる事も、もうない。
正月はいつもおばあちゃんの家でおせちを食べて、子供の頃はたくさんお年玉をくれた。20歳になってもくれてた。話が面白くて、冗談が好きで、なんでもないことが楽しかった。
最後に呼吸器を外して少しだけ話ができた。ガラガラの声で僕の名前を呼んで、力強く手を握ってくれた。冗談も言ってた。でもうまく息ができなくて死んでしまった。
まだ死んでほしくなかった。
すごく悲しくて、声をあげて目と頭が痛くなるぐらい泣いた。もっとおばあちゃんにしてあげたい事や話したい事、教えて欲しい事がたくさんあって、でも、もうできなくて後悔が次から次に溢れてきて止まらなかった。最後のおばあちゃんの声が忘れられない。
家族にはそれぞれ役目がある。
みんなが頼りにしていたおばあちゃんの代わりはできないけど、もう後悔しないように僕は頑張ろうと思った。