距離感
10月 19, 2006 11:36 am
事務所で二世帯住宅を担当しています
敷地は南側に敷地と同じぐらいの大きさの畑があり、さらにその前面に高さ20mの竹林がある。そちらに向かって開き、3方閉じることが施主の要望としてあります。
この住宅のテーマは
「世帯間の距離をいかに獲得するか」
で、コストの関係から木造二階建となり、コストアップに繋がる形態や、面積の増加、分棟形式(この敷地は法規的にもダメ)は選択できない。各世帯に求められる面積はほぼ同じで65m2程度の二層がふさわしいのではないかと考えている。
このテーマを
施主の要望を盛り込みつつ、新しい手法で解くことができないかと考えているのだけど。。。
なかなか良い案がでなくて、苦しいです。
ちょっとまとめてみたくなったので書いてみました。
距離の認識が変わるような案ができればいいなあ。
親の世帯が子の世帯の距離を感じるのは、離れていることが感じられた時なのかもしれない
離れていることをまったく感じさせないという解きかたもあるかもしれない
繋がっていると感じるのは要望無視だが、離れていると感じなくてもいい。
二世帯の距離の関係性をデザインできないか
もっと分裂的な体験がおこる
共有される場所と各世帯の場所、その距離、共有される風景と距離
距離を感じさせなくするには、距離を認識できなくすれば良い
距離の認識とは、経験的な知覚による計測が距離を認識するから、計測することができない空間が作れれば良い
たとえばがらんどうの空間。
たとえばスケールの変更。
たとえば高さの関係。
共有される風景が距離の関係を作る。
距離を測るときになにか知っているものを探す。
あまりにも抽象的な形があったときに、そのモノの大きさがわからなくなってしまうように、なにか比較対称できるものがあるといい。
計測、スケール感、